子どもへの声かけを我慢するとき

「なに作ってんの?」「なに書いてんの?」「何してんの?」
子どもにかけがちな言葉だ。

子どもが積み木を並べたり、ブロックを組んだり、紙に描いたりしているとき、
または紙くずや石ころやなんだかわからないものをいじっているとき、僕は声をかけたい欲求をぐっと飲み込んで待つ。

ちょっと離れて見守ったり、横に並んで同じ作業をやってみたりする。
子どもの中で一段落して、ふと子どもが顔をあげたり、こっちの顔をみてくれたときに声をかける。
「それはなに?」
とは聞かない。

「それつくったんやね」「それかいたんやね」「なんかしてたね」
と、子どもが何かをやっていたということを「見てたよ」という意味の言葉をかける。
子どもが説明したければしてくれるし、スルーでも全然かまわない。
子ども自身が没頭していたことだけが大事。

子どもの没頭を邪魔しない。
これも子育て。