地元の高齢者サロンでマジックショーをしました。
高齢者の皆さんは本当に素直にマジックを楽しんでくださいます。
それは初めてマジックを見た幼児と同くらい。
小学生から大人まで、マジックを100パーセント素直に楽しめる人は少ないです。
それはマジックという芸の特殊性。
秘密を抱えたまま人を楽しませようとする無茶な芸だからです。
でも幼児と高齢者は100パーセント素直にマジックを楽しんでくださる。
小児科病棟に勤務している看護師の妻も言ってました。
「幼児と高齢者は一緒や。同じ話何回しても飽きひん」
そうなんです。孫が何度同じ絵本をせがんでも、飽きずに読み聞かせしてやれるのは親じゃなくて祖父母。
産業革命前は、親世代が畑仕事をしている間に、祖父母が乳幼児を見ていました。
祖父母と乳幼児の感性は似ている。本来は祖父母が子育てをするのが自然なのかもしれません。
現代の核家族での子育てはもともと無茶なことをしようとしている。
そう思えば、ちょっとあきらめがつくかもしれません。
大丈夫、それでも子どもは「普通に」育ちますから。