大人は三輪車の後輪になる

子どもは三輪車の前輪。自分か行きたい方向に進む。
ただ、後輪は2つ以上ないと幼児はコケてしまう。
後輪はパパとママでもいいし、親と祖父母、親と保育士でもいい。

もっといえば、そのほか多数の大人でもいい。
子どもの向かう方向を見守りながら、コケないように支えてやりたい。
あくまでも前輪の向き、向かう方向は子どもの自由だ。

大人は子どもの後ろについていても前方を見渡すことが出来る。
子どもがよっぽど危険な方向に向かいそうになったときだけ、ちょっとアドバイスすればいい。
三輪車の前輪になって、自分の向かう向きを決める経験をしないと、子どもはいつまでたっても大人になれない。

アドバイスを聞いて方向を変えるのも、アドバイスを聞かずに段差に突入してコケるのも子どもの経験値を上げる。
そうして三輪車を漕いでいるうちに、三輪車が自転車になってもっと速く走れるようになる。
友人と自転車を並べて走るようになり、そのうちに仕事仲間や将来の配偶者と走るようになるかもしれない。