遊ぶ楽しみが蘇る! 大人が小学生に還れる空間とは

わいわいきゃっきゃ♪

擬音にするとこんな感じだ。
3日間連続で講師をさせていただいた地域の大人が子どもに関わるための遊び講座。

場所はバラバラ。
和歌山県、京都府、滋賀県。
講座の枠組みはバラバラ。
和歌山県では高齢者の孫育てのため、京都府では子育ての達人を養成するため、滋賀県では子育てサポーターのスキルアップため。
参加者もバラバラ。
和歌山県は地域の高齢者、京都府は子育て支援員研修を受けた男女、滋賀県は子育てサポーターの女性。

講座の中で共通してやったのは、伝承遊びを身体を使って何十年ぶりに遊んでみること。
そして子どもの頃の遊びを思い出して書き出し、その思い出を話し合ったことだ。

伝承遊びの実践では新聞紙を折ったり破いたり、いろいろな遊び道具を作った。
完成したもので遊ぶところからが遊びではなくて、折ったり破いたりするところからすでに遊び。
賑やかにみんなで作ってから、それを使って遊んでみる。

わいわいきゃっきゃ♪

大人の歓声があがる。
講座の進行のためある程度でマイクを持って「ではそろそろ座って講師にご注目ください」と声をかける。
でもその声が通らない。

わいわいきゃっきゃ♪

まるで弾けて先生の言うことを聞かない小学校低学年の教室のようだ。
たっぷりと遊んだ後は座談会をした。
紙に子どもの頃に楽しかった遊びを書き出してもらう。

書き出したらそれを4人1グループになって見せ合いっこする。
自分が楽しかった遊びを話している時の大人の皆さんの笑顔は、直前に遊んでいた時を超える。
「ではそろそろお話を止めて講師にご注目ください」

わいわいきゃっきゃ♪
わいわいきゃっきゃ♪

みなさん、子どもの頃の遊びどんだけ楽しかったんですか!
ぜひその遊びを今の子どもに伝えて欲しい。
滋賀県での講座が終わってから、年配の女性がお一人僕のところに来てくださった。

「遊びのことを話している時、すごく楽しくて、
 子どもの頃どんだけ楽しかったか思い出したわ
 ありがとう」

夢中で遊ぶ楽しみを知っている大人が、夢中で遊ぶ子どもを認めることができる。