夫婦の家事シェアを衛星中継の現場から

講座での講師自己紹介、僕のツカミの挨拶はこんなんです。
「第一種陸上特殊無線技士って、何をする資格かわかりますか?」
これまで、この質問で手が上がったことはありません。

10人の講座から400人の講演まで、自信を持ってわかるという参加者はいませんでした。
でも金曜日に開催した講座『夫と家事をシェアする10の方法』で、初めて手が上がりました。
参加者は女性23人に男性2人。手を上げて正解されたのは女性でした。

この資格でできることををベタに説明します。
パラボラアンテナを積んだ車で中継現場に行って、パラボラアンテナを宇宙の通信衛星に向ける。
それにカメラをマイクをつないで、電波を発射することができる資格です。

現場の映像と音声を放送局に届ける。僕はテレビプロダクション時代にこの仕事でいくつもの中継現場に行きました。
ズバリ、この資格のことを手を上げて答えてくださった女性は幼児を子育て中でした。
どうして知っているのかを聞いたら「私も昔テレビカメラマンだった」とのこと。

そしてかつての僕と同様に、子どもの誕生がきっかけでテレビの仕事を辞められたそうで。
プロダクション名を聞いたら「H社です」。ああ、よく存じ上げてます。「僕はT社でした」。
とても似た生き方をされているその女性。まるで戦友に出会ったような気分でした。

資格も仕事も育児も、性別なんてほんまに関係ない。
性別が関係あると思っているのは単に世間の空気だけ。それに負けずに個人の選択をしていけばいい。
現場からは以上です。