ガンダムのプラモデルをよく作っていた。
次女が生まれた時、プラモデルを撤収することにした。
家が手狭になってプラモデルを飾っていた物置部屋のコーナーを維持できなくなったのだ。
数えたら113体のモビルスーツがあった。
そのまま捨てるのは忍びない。
折良く、僕はその年に長女の保育園の保護者会会長をしていた。
保護者会主催のバザーに100体のガンプラを出品してみた。
完成品で売っているフィギュアではない。素人が組み立てたプラモデルだ。
今メルカリに出したって売れないだろうという程度のもの。
バザーで売れなかったら潔く捨てようと諦めていた。
しかし、それは飛ぶように売れた。
50円という値段と、保育園バザーという会場のマジックだ。
バザーの売り上げに5000円の上乗せをすることができた。
長女が小学生になってから、保育園が同じだった友達の家に伺う機会があった。
長女の同級生の机には、僕の作ったズゴックが飾ってあった。
親の趣味、何がどう役に立つかはわからない。