子どもが悪いことをした時に叱るより、子どもがいいことをしたときに褒めるほうがいい。
子どもを褒めて認めることから始める。
現代には様々な教育メソッドがありますが、そのほとんどが同じことを伝えています。
でもよく保護者や支援者から聞くのは、褒める部分がない子がいる。
いつも悪いことばかりしている、問題ばかり起こしている子がいる、ということ。
そんなことのとっかかりに出来ることがあります。
それは、その子がしていることを実況することです。
たとえばおもちゃで遊んでいる子に「片付けしなさい」と言います。
すぐに片付けを始める子はまれです。
だけども「片付けしなさい」と言った時に一瞬止まって耳をかたむけたかもしれない。
それに対して「話をきいてくれたね」とまずは認める。
そしてひとつでもおもちゃを箱に戻したら「ひとつ片付けたね」と実況する。
子どもを認めるきっかけとして、子どものやっている少しでも「いいこと」を実況し続ける。
叱っておどってなだめすかして、無理やり片付けをさせるような即効性はありません。
だけど、長い目で子どもを見ることは長く続く子どもとの慣性系では有効です。
子どものやっていることを、ひたすら実況し続けること。
それによって大人側も子どものやっている「いいこと」が目につきやすくなる。
「悪いことばかりしている子」はいません。