子ども番組のおもちゃ代について考える

育児真っ最中の親がぼやきがちなのが、子ども番組で流れるおもちゃのCMについて。
子ども番組を見ていると、子どもが高いおもちゃをほしがって困る。
番組のおもちゃは年度が終わって番組が新しくなるたびに新商品が出る。

年度替わりだけじゃない。盆前、クリスマス前など子どもがおもちゃをねだりやすい時期に、新キャラクターが登場したり、新しいアイテムでパワーアップしたりする。
親からお金を搾り取る仕組み。

おもちゃ会社がおもちゃを買わせて儲けるために子どもが喜ぶ番組を作っている、なんていう陰謀論になることもよくある。
これは全くの誤解、というわけではないけれど、極端な見方だ。
子ども番組のスポンサーは営利企業。

子ども番組を作る動機に企業の利益があることは確かだ。
でも考えてみてほしい。そもそも子ども番組を作るのにお金は必要なのだ。
大金をかけて作った番組を、日本の親は家のテレビで無料で子どもに見せることが出来る。

なぜ無料で見せることが出来るのか。それは親がおもちゃを買うからだ。
子ども番組はしばしば劇場版として映画が作られる。
映画館に観に行けば、たった90分の映画のために子ども1000円、付添の親も1800円かかる。

ポップコーン、ドリンク、パンフレットなども購入すれば2時間で軽く5000円の出費だ。
それに比べれば、半年に一度おもちゃを買うくらいで毎週30分の番組を楽しめるなんて、めっちゃコスパがいい。
おもちゃを買うとき、子どもが好きな番組の制作費を出してやっているくらいの気持ちでいればいい。

子ども番組の陰謀論はやめて、楽しく前向きに番組を楽しみませんか。
だって、自分の趣味には喜んでお金出すんですから。
どうせ出費をするのなら前向きに楽しんだ方がお得!