だらだらとゲームをしたりスマホ動画を見てる子どもに共感する。
だらだらとゲームをしたりスマホ動画を見ていて、親に「ええかげんにしぃ!」と叱られる子どもに同情する。
なぜなら、現在45歳の僕は日本の歴史上初めて、ゲームのやりすぎで親から叱られた世代だからだ。
僕が小学2年生のときに最初のファミコンがでた。
日本の歴史上初めて、親から「家でテレビゲームばっかりやってんと外に遊びに行き!」と叱られた世代。
その数年後に携帯型のゲームボーイがでた。
日本の歴史上初めて、親から「あの子ら外でもゲームばっかりしてんねん」と呆れられた世代。
ちなみに、あまたあるゲームの種類の中から、テレビゲームや携帯電子ゲームをその代表として「ゲーム」と呼称するようになった最初の世代でもある。
そんな世代が親になって、だらだらとゲームをしたりスマホ動画を見ている子どもたちを、どう指導するのか。
自分もそうやったからよう言わんわ、は親としての責任放棄だ。
ゲームやスマホ動画でだらだらと時間を潰すことで、子どもたちの必要時間は奪われている。
奪われている必要時間は具体的に2つ。
まず奪われるのは睡眠時間。次に奪われるのが勉強の時間だ。
どちらも子どもの成長にとって欠かせない時間。それをゲームやスマホに奪われている。
これを最初から子ども自身で気づいてコントロールしなさいというのは酷で不可能な話だ。
現代の親が子どもに完全に上から目線で叱ることは難しい。自分たちもそうだったから。
だからまず始めるべきは、子どもに共感することからだと思う。
「わかる、わかるねん。パパ(ママ)もだらだらゲームやってて親に叱られたから。楽しいことをダラダラやってしまうのはわかるねん。
けどな…」
この「けどな…」のあとの具体的な対策が重要だ。
子どもが将来、自分でゲームやスマホとの付き合い方をコントロールできるようにするための。
だけどその前段階、親の正直な告白と子どもへの共感がないと「けどな…」のあとが伝わらない。
なんてことを書こうと決めた昨日、60代の女性と話す機会があった。
彼女の孫娘は小学生。ちょっと若目のおばあちゃんだ。小学生の孫娘はもうスマホでLINEをしているそうだ。
彼女がLINEばかりをしている孫娘を心配した後におっしゃったこと、それに僕は頭がクラクラした。
「コミュニケーションが楽しいのはわかるねん。私ポケベルやったから。数字でいっぱいやりとりしてたわ」
祖父母世代、あなたたちもですか!