自分の子育てを後悔するなら、自分の育ちを肯定しよう

「30年前に聞いときたかったわ」
祖父母講座の参加者からよく聞く言葉だ。
孫との遊び方や遊びのメリットをお伝えする講座を受講してくださった祖父母世代の方々。

必ず我が子の子育ての時に知っていればとの、後悔半分みたいな感想をくださる。
「聞いといたらもっとええ子育てができたのに」
ご心配なく、とお答えする。皆さんの子育ては決して失敗ではありません。

今皆さんに孫がいらっしゃるということが、皆さんの子育てが成功した証明です。
子どもはいなくても社会に様々な形で貢献している大人はたくさんいて、それを否定するわけではありません。
だけれども、新時代の子どもを育むということも大人の役割の一つです。

我が子がそれをしているということは、我が子が大人になったことの証明の一つ。
子どもを大人にすることが子育ての目的なら、皆さんの子育ては成功している。
だから自身の子育てを後悔はしていただきたくないんです。

そもそも子育てに成功だの失敗だのという言葉を使うこと自体が僕は嫌です。
でもあまりにも自分の子育てを後悔される方が多いので、あえてここに書いておきます。
みなさんそこそこ子育てをして、そこそこ成功されました。

僕も皆さんも理想的な子育てなんてされてきていません。
時には親からひどいことを言われたりされたりしたかもしれない。
ここには書きませんが、僕自身もそんなネタはいっぱいあります。

それでも今、それを話のネタにできるくらい、自分の中に取り込んで大人に成長しました。
つまり、自分の親の子育ては成功してるんです。
だからといって虐待を肯定しているわけではありませんよ。それを避けるために色々な支援や施設や子育て講座がある。

時には間違ったことをしてしまうかもしれない。
だけれども子育ての目的は子どもを大人にすること。そして大人になったら大人自身の責任です。
自分で責任を取れる大人を増やすために、僕は家事育児や子育て講座をしています。