私も50歳を超えましたので、
和田のりあきのnote 2021.10.1より再掲

2021年10月1日から『ルパン三世カリオストロの城』が全国の劇場で上映されている。
これは初日に観に行くっきゃない!
と、映画館に出かける前に、1年前の記事をリニューアル公開してから。
映画の冒頭は、カジノから大金を盗み出すルパンと次元の姿から始まる。
さっそくの違和感だ。
ルパン三世って現金を盗むようなチンケな泥棒だったっけ?誇り高き怪盗ルパンの孫でしたよね。
彼が狙うのは常に世界で一つだけの秘宝や、とてつもない力を秘めた最新テクノロジーや、隠されていた過去の遺産などの特別なものであったはずだ。
そんなルパンがただの銀行強盗みたいな真似をするとは。
まあ、その盗んだ金のボリュームがルパンらしくすごいのではあるのだけれど。
でも現金?納得がいかない。ここからが物語が進むにつれてわかってきた僕の仮説だ。
この映画のルパンは歳をとっているのではないか。
一番わかりやすい証拠は、昔は無茶をしたけれど…なんていう回想シーンが出てくることだ。
掃除機で宝石を吸いとったり、サーチライトに照らされて銃撃を浴びながら華麗に走り抜けたり。この回想シーンのルパンはテレビシリーズで活躍しているルパンの姿だ。
カリオストロの城は宮崎駿の中ではルパン三世の完結編として企画されたのではないか。ルパンの引退作として。
絵が若いし元気だけれど、この映画の中でのルパンは50歳だと僕は考えた。引退を考えて、余生を過ごすだけの現金を盗み出したルパン。
でもそれは偽札だった!その偽札を見た瞬間にルパンの頭に遥か昔の記憶が蘇る。
そうだ、若き日に自分の命を救ってくれたあの娘。偽札の秘密を暴きに行くというのは照れ隠しの嘘だ。
ルパンはあの娘の無事を確認するために引退を先延ばしにしたのだ。
そうすればラストシーンの葛藤にも納得がいく。クラリスを連れて行かなかったルパン。
それはなぜか。
ルパン50歳とクラリス16歳では歳の差がありすぎる。
僕は48歳。長女は18歳だ。これは親子の年齢差なのです。
ルパンから見ればクラリスは断じて彼女ではない。娘のようなものだ。
ルパンの近くにいれば、クラリスはいつまでも自立できないかもしれない。
せっかく囚われの身から解放されたところなのに。
だからルパンは父親として娘を助け、そして娘を自立させるために去ったのだ。
いちアラフィフ父親の勝手な妄想ですともさ。
つづく
