あぜ道のパパスイッチ

エコーの次のパパスイッチは、妻が産休に入ってからのこと。

身体がなまるということで、2人で散歩をした。

当時住んでいたところは山裾。周りには田んぼがたくさんあった。

9月の田んぼの青々とした稲稲の中、2人であぜ道を歩いた。

隣を歩く妻の大きなお腹を見ながら、責任感を強くしたすごくいい想い出。

10年後、家族でその想い出を話していたとき、妻は言った。

「あれ、しんどくて嫌やってん」

え?一緒に歩こて言うたやんか。

「ちゃう。あんたが無理に誘ってんで。私、身体がしんどくて嫌やったのに」

記憶の相違。

げに難しきは夫婦のコミュニケーション。