マジックパパと初対面の2歳児12人。2歳児たちは見知らぬおっちゃんに緊張している。
どうやって安心してもらおうか。
ハックション!くしゃみと一緒に口からトマトが出る。
3歳児3歳児は爆笑のマジックのツカミだ。でも2歳児にはスルーされる。
「あさごはんのトマトがでてきた!」
と口で言っても、面白さは伝わっていない。
何かが起こったことはわかっていても、それが不思議なことだとわからない。
「ここにおいておくね」トマトを拾って机に置こうとする。
わざと机から落ちるように端っこに置く。
トマトはすぐに転げ落ちる。けどマジックパパは気づかずに前を向く。
2歳児たちは落ちたトマトに注目している。
マジックパパは2歳児に「どうしたん?」と聞く。
ここで3歳4歳児ならトマトを指差して落ちたことを教えてくれる。
けれども2歳児はだまってトマトを見ているだけ。
でもマジックパパはその目線でトマトに気づく。
「あ、おちてた!」ひろってまた机に置く。でもまたわざと落とす。
2歳児たちは落ちたトマトに注目している。
マジックパパはその目線でトマトに気づく。
「あ、おちてた!」ひろってまた机に置く。でもまたわざと落とす。
ここで何人か笑ってくれる。以下繰り返し。
5回くらい繰り返すと2歳児の半数以上は笑ってくれる。
笑ってない2歳児の表情も緩んでいる。
失敗する大人に子どもは安心してくれる。
初対面の幼児に信頼してもらうために、まずは失敗をくりかえす。