15年なんてあっという間

長女の私立高校受験が終わった。

幼少期はべったり甘えっ子だった長女。

特に人の多い場所では、僕の抱っこや膝から降りたことがなかった。

そんな長女が昨日の朝は、淡々といつものように長所を食べて、淡々と試験会場に向かった。

玄関まで見送る僕と妻が拍子抜けするくらい無愛想な背中を向けて。

子どもは成長する。15年あっという間。

幼児期にべったりの時期を過ごしておいてよかったと今思う。

今夜は友達と私学受験の打ち上げをするそうだ。

朝の15分で何が出来るか

昨日の寝坊、なんとか間に合ったのは和田家の娘たちが小学校高学年と中学生なっていたからだ。これが乳幼児だったら朝の作業量はもっと膨大でとうてい間に合わなかっただろう。
僕は娘たちが保育園時代、朝のスケジュールを15分前倒しにしていた。乳幼児の1トラブル15分というざっくりとした見通し。
おかげでパート主夫だった時代、トラブルがない日は15分早く職場に着くという余裕を持つことが出来た。
今乳幼児のパパ、朝15分時間が余ったら、子どもに絵本を3冊ゆっくりと読んであげることが出来ます。これで朝からマインドフルネス。

朝の5分で何が出来るか

寝坊した。10年ぶりである。
7時過ぎにリビングに降りると、僕が作るはずだった前夜の鍋のだしを使ったおじやを妻が作ってくれていた。家を出る時間は7:45分。
まず身支度をして出勤荷物を準備する。それから朝食以外のもう一つの僕の朝の仕事、洗濯物干しをする。それからおじやをかき込んで……まだ5分ある!
ということで、朝食の食器を食洗機に放り込んで、なんとか仕事に行けたのでした。
毎朝の僕の仕事のうち、朝食準備と家族の水筒へのお茶入れを妻がしてくれていて助かった。夫婦はチームだ。

PTAは梁山泊

上手い!と僕は唸った。なにが上手いっていって似顔絵だ。

3月に1年間の中学校PTAの総括としてPTA便りを出す。
運営委員全員が一言ずつコメントを書く。
「普通に文字だけ載せても面白くないですね」
書記の一言で、絵がうまいと噂の学級委員長ママに役員の似顔絵をお願いすることになった。
お願いされたママは「イラストを打つことは出来るけど似顔絵なんて無理です!」と即答された。

そこは押しの強いPTA役員。なんとかお願いできることになった。
これはお願いではない。無茶ぶりだ、と僕は思った。
しかしである、その翌日にあがってきた似顔絵はものすごく上手かった!
無茶ぶりも時にはしてみるもんだ。
こんな才能が詰まってるPTAは捨てがたい。

あいさつのTPO

時間のある朝は小学校の校門前に立つ。登校する小学生に挨拶をするためだ。
これは2年前、PTA会長をしていたときからの習慣。校門前で挨拶をするとき、やってはいけないことがある。それは子どもを立ち止まらせること。

朝の子どもは登校が第一目標。子どもは登校するために来ているのだ。だから朝は何があってもマジックの依頼には答えない。
僕をマジックパパを知っている子は「マジックして!」とリクエストしてくる。
「おはよう。今はせえへんねん」とリクエストを断るのはつらい。
だけど、登校の邪魔をしてはいけないのだ。

執拗にリクエストしてくる子も、何日も断り続けているとあきらめる。
そしてその何人かは、遠くから銃で撃ってくるようになる。(マジックしてくれないのなら撃ってやる。ばんばん!!)
撃たれたら、小さくリアクションする。(うぐっ…)
悔しいので撃ち返すときもある。登校の邪魔をしない程度に小さく。(ばん!)

周りの子も先生も気づいていない、一対一のささやかなコンタクト。
あいさつには無限のバリエーションがある。