3歳までの子と全力で遊ぶ

日曜の朝、クレオ大阪中央に集ってくださった父子は6組。

0歳から3歳のパパ向けに子育て講座をしてきました。

すべての子どもにパパがついているとはいえ、0~3歳児が7人いる環境はカオスです。

制御がほとんど効かない子どもたちと一緒に、絵本・タオル・古紙などで遊びました。

ただ遊ぶのではなくて、パパが子どもと仲良くなるコツやその遊びの講座を口でお伝えします。

このおしゃべりが、子どもがカオスの状態ではなかなか届きにくい。

 

しかし、乳幼児のいる環境は本来こう言う状態が普通。

普段、大人だけでいられる環境がめぐまれているとも言えます。

こういった講座に来てくださるパパたちは、普段から子育てに関わられているかたがほとんど。

それでも120分、乳幼児と一緒にプログラムに参加するのは苦労します。

 

でも、好き勝手に全力で動く子どもに対して、親も全力で遊んでやれるのは子どもが小さいうちだけ。

子どもが乳幼児のうちに、全力を出すことを教えてやる。本当の全力でぶつかれるのはもしかしたら3歳くらいが限界かもしれません。

4歳5歳になったら子どもの身体は大きくなり力も強くて、全力でぶつかってこいなんてことが難しくなる。

そのうちに子どもは親を追い抜いて、親の全力が子の全力に勝てなくなります。

 

今日参加してくださった6人のパパさん、全力で我が子と遊んでくださいました。

乳幼児のあいだに全力を出すことを覚えた子どもは、大きくなっても自分の力をコントロールできるようになります。

趣味を子育てに活かす時

ガンダムのプラモデルをよく作っていた。

次女が生まれた時、プラモデルを撤収することにした。

家が手狭になってプラモデルを飾っていた物置部屋のコーナーを維持できなくなったのだ。

数えたら113体のモビルスーツがあった。

そのまま捨てるのは忍びない。

 

折良く、僕はその年に長女の保育園の保護者会会長をしていた。

保護者会主催のバザーに100体のガンプラを出品してみた。

完成品で売っているフィギュアではない。素人が組み立てたプラモデルだ。

今メルカリに出したって売れないだろうという程度のもの。

バザーで売れなかったら潔く捨てようと諦めていた。

 

しかし、それは飛ぶように売れた。

50円という値段と、保育園バザーという会場のマジックだ。

バザーの売り上げに5000円の上乗せをすることができた。

 

長女が小学生になってから、保育園が同じだった友達の家に伺う機会があった。

長女の同級生の机には、僕の作ったズゴックが飾ってあった。

親の趣味、何がどう役に立つかはわからない。

冬は奪い合い、夏は押し付け合う

冬はヌクヌクを求めて夫婦で奪い合う。

夏は暑さを避けて押し付け合う。

ベッドの中の我が子のこと。

 

こんなことができるのはほんの数年。

そのうち抱っこさせてくれなくなり、

そのうちベッドも別になる。

 

我が家の場合、長女次女合わせて10年弱だった。

わずらわしい夜もあったけど、

子どもがさせてくれる限り、川の字で寝てよかったと今思う。

子どもへの声かけを我慢するとき

「なに作ってんの?」「なに書いてんの?」「何してんの?」
子どもにかけがちな言葉だ。

子どもが積み木を並べたり、ブロックを組んだり、紙に描いたりしているとき、
または紙くずや石ころやなんだかわからないものをいじっているとき、僕は声をかけたい欲求をぐっと飲み込んで待つ。

ちょっと離れて見守ったり、横に並んで同じ作業をやってみたりする。
子どもの中で一段落して、ふと子どもが顔をあげたり、こっちの顔をみてくれたときに声をかける。
「それはなに?」
とは聞かない。

「それつくったんやね」「それかいたんやね」「なんかしてたね」
と、子どもが何かをやっていたということを「見てたよ」という意味の言葉をかける。
子どもが説明したければしてくれるし、スルーでも全然かまわない。
子ども自身が没頭していたことだけが大事。

子どもの没頭を邪魔しない。
これも子育て。

ビーズコースターに飽きたら

幼児の鉄板おもちゃのひとつ、ビーズコースター。
ハマる子はいじり始めたらずっといじっている。
僕の娘たちも、子育てセンターやショッピングモールのキッズコーナーに行くたびに、ビーズコースターをいじり倒していた。
でもそのうち子どもが器用になって、ビーズを動かすのが簡単になると飽きてくる。

そんな時、ビーズコースターをおもちゃとして延命させる方法がある。
それはスプーンを使うこと。おもちゃでも本物でも構わない。
手でつまむのではなくて、スプーンの先でビーズを動かしてみる。大人でもちょっと難しい。
子どもにとってはなおさら。チャレンジのし甲斐がある。

道具を使うことで、あっちからすくってこっちで押してと工夫の余地が生まれ、手先指先の感覚も発達します。
親にとってうれしいのは一つのおもちゃを長く使えること。
ほんの一道具を加えるだけで、おもちゃの可能性が広がることがある。