ギャングエイジの小学生と機嫌よく遊べる声かけ法

ある市のこども会のイベント招いていただき、小学生50人と120分、遊ばせてもらいました。

講座終了後に担当者がこう言ってくださいました。

 

「最初に2時間のご依頼を受けてくださった時はどうなるのかと正直ちょっと心配していました。

 これまでは1コーナー20分ずつくらいで担当が交代していました。

 よく一人で小学生と2時間も遊べましたね。子どもたちもずっと喜んでいて驚きました。」

 

小学生と一人で120分間遊ぶ方法、特に秘密はありません。

ご担当者もおっしゃっていたとおり、1コーナーは20分ずつくらいに区切って、いろいろな遊びをしました。

絵本・紙芝居、マジックショー、マジック教室、工作あそび、グループゲーム 。

これらを交代せずに一人でやったということです。

 

あともう一つ、一番コントロールの難しいのが小学生。特に3、4年の中学年です。

その子たちに遊びに集中してもらう方法。

それにはちょっとした声かけのコツがあります。

 

楽しくて落ち着いて座っていられずに立ったり叫んだり、前に押し寄せたりする小学生に対して、

「全員座らないと始めません」「静かにしないと聞こえません」「この線より前に来たらできません」

と叫ぶのではなくて、

「みんな座ったら始められるねん」「静かにしたほうが聞こえるで」「この線より後ろの方がよく見えるで」

と静かに落ち着いて言うことです。

 

デメリットで脅かすことはしません。そのかわりにメリットを伝えます。

これには2つの効果があって、まずメリットの方が子どもが素直に聴きやすいということ。

そしてデメリットをいう人よりも、メリットをいう人の方を子どもは好きになるということ。

 

場面によってはデメリットで脅してしまった方が即効性があることもあります。

でもたとえ即効性がなくても、120分の間で子どもたちがマジックパパを好きになってくれるほうがいい。

メリットを言い続けた方が、結果的に大人も子どもも楽しいです。

 

子ども会のイベントでは120分だけのおつきあいでした。

それでも子どもたちはマジックパパを好きになってくれて、最後全員がハイタッチを求めてくれました。

それよりはるかに長い期間、継続的に関わる親子なら、なおさら効果がありますよ。

お祭りを卒業する子ども

15年間、地元小学校で開催される夏祭りに参加しています。

最初の5年はお客さんとして。お客の頃は我が子と一緒に店を回ってひたらすら楽しんでいました。

この10年はお祭りのスタッフとして。運営側で店番などをしながら子どもとお祭りを楽しんでしました。

 

長女が中二、次女が小五のころまでは、祭りで子どもたちと関わる時間がありました。

子ども会に所属しているときは、一緒に子供会の店番をしました。

子ども会を卒業してからも僕が店番をしているPTAなどの店に友達を連れた娘たちが冷やかしに来ていました。

 

今年は長女は祭りに来ませんでした。高一娘にはべつの用事があったのです。

次女は友達ときましたけど、僕が店番をしていたおはなし会の店には顔を出しませんでした。

長女や次女の友だちも数人見かけただけ。

 

さらに、パパ友ママ友とも会う人数が激減しました。

子どもが大きくなったパパ友ママ友も、祭りに来ることが少なくなったのです。

今年は妻も夜勤でお祭りには来ず、僕はひたすら同じおはなし会の仲間と店番をしていました。

 

それはそれで楽しい。だけど子どもと季節の行事を満喫できるのも期間限定やったんやなあと改めて気づきました。

子どもが卒業したら、親は次の楽しみを見つけたい。

不思議なことに、子どもと大人のお客はどんどん変わるけど、祭りのスタッフの大人はあんまり変わらないのです。

ザラザラとゴツゴツ、生活から失われた感触

お盆に会った父の手には、血管が浮き出ていた。ザラザラゴツゴツとしたその手の甲は、祖父の手の甲にそっくりだった。
10年前に102歳で亡くなった祖父。無口だった祖父の手の甲。そのザラザラゴツゴツの感触ははっきりと覚えている。
僕は祖父の手の甲が大好きだった。

世の中がツルツルになっていると感じる。
アンチエイジングでツルツルの肌を目指すのはいいけれど、そればっかりでは味気ない。
ザラザラ、ゴツゴツ、デコボコといった感触も必要だ。

感触が貧困になるのは、自分の世代からはじまったのではないか。
小学2年生の時に初代ファミコンがでた。画面からは派手な映像と派手な音響がでている。
でも自分が手元でしているのは、ボタンのオンオフだ。

それはそれで面白いし、難しくって工夫の余地のあるものだ。
ファミコン的な遊びを全面否定するものではない。だってそれで育ったんだし。
でも、映像と音でごまかされて感触は貧困な遊びだ。

そして現代、スマホやタブレットでするゲームはさらに感触が貧困だ。
画面からは初代ファミコンからはるかに進化した複雑な映像と豊かな音響がでている。
だけどやっていることは、ガラス面をなぞること。

ツルツルのガラス面をなぞる。それが最新の遊びの感触だ。
スマホゲームは楽しい。否定しない。だけど感触は貧困であることは意識しておきたい。
ツルツルの面をなぞる遊び。

以前、娘に目をつぶってと言われて、目をつぶった。
娘は僕の人差し指で、タブレットのゲームを操作しはじめた。
どうして娘が目をつぶった僕の指でタブレットゲームをしたかったのかはわからない。

娘が僕の指を操作し始めてすぐ、僕はゾッとして鳥肌がたった。
ものすごく不気味な感覚。僕の指の感触はひたすらガラスをなぞっているだけ。
ツルツルの感触しかない。なのに、ガラスの向こうではいろんなことが起きているらしいのだ。

お盆に娘が父の横に座って、手の甲のザラザラや飛び出した血管を触っていた光景にほっこりした。
僕も祖父や父のように、ザラザラゴツゴツの手の甲になりたい。
そして自分の手の甲を、これからの子どもたちに触らせてやりたい。

【活動報告】7/28(日)パパと子どもの家事あそび 大東市

大東市で開催した『パパと子どもの家事あそび〜リビングの散らかりをやっつけろ!〜』。

お父さんと小学生が楽しんで掃除道具作りや片付けあそびに参加してくださいました。

スクリーンに散らかったリビングを写して、それを徐々に綺麗にしていきます。

最後ピカピカになったリビングにみんなで拍手!

 

帰っていくお父さんの笑顔で、マジックパパ にハイタッチを求めてくれる子どもたちに手応えを感じました。

ある子は作った掃除道具が気に入って、家でも掃除を続けているとか!

アンケート結果は満足度100パーセントでした。

アンケート結果(抜粋)
・子どもが喜んで作業していたので参加して良かった。 
・普段子どもは掃除をしないですが、今日の講座で楽しさを少し感じてもらえました。 ありがとうございました。
・楽しく家事をしていきたいと改めて感じた。 
・自分で作った道具だからこそ使ってもらえると思います。ありがとうございました。 
・楽しんでやることが大事。