【ブログ】紙を破るのも体験、ゴム銃を撃つのも体験

未就学向けの親子講座で、古紙を使った遊びをすることが多い。

123歳児にとって、古紙をビリビリ破いたり丸めたり投げたり。

それだけで刺激的な体験。

 

ファザーリング・ジャパン関西のイベントにスタッフとして参加した。

ダンボール製のゴム銃でペットボトルキャップを打ち出して紙コップを倒す。

土曜日に1000組の親子が参加したイベント。

 

並んでいる小学生の中にゲームの話をしてくれる子がいた。

フォートナイトなどの銃を持って敵を撃つシューティングゲーム。

「ゲームでのエイム上手いからこれも上手いかも」

 

弾を込めて狙って撃つ。

やっていることはゲーム内と同じだけれども、ゲームでは全てがボタン操作で事足りる。

しかし現実のイベントでは全て本物で、複雑な身体運用が必要だ。

 

弾を込めるにもゴム銃を引き絞らないといけないし、狙いをつけるために全身を動かす。

そして弾を放つけれども、キャップの弾は狙い通りには飛び出さない。

とうてい文章にできない複雑な体験。

 

長蛇の列にも関わらず、何周も並んでチャレンジする小学生が続出した。

「エイム全然ちがうわ。むずかしい。めっちゃおもろい」

一番多い子は9回も長蛇の列に並び直していた。親に呆れられながら。

 

 

※エイム

英語で「狙いをつける、狙う」という意味の言葉。 シューティングゲームでは敵に武器の「照準を合わせる」という意味で用いられる。

【ブログ】幼保こども園とマジックの場面

幼稚園、保育園、子ども園の先生向けのマジック研修でお伝えすること。

マジックはシチュエーションに応じて大きく3つに分けられます。

クロースアップマジック、サロンマジック、そしてステージマジックです。

 

クローズアップはテーブルマジックとも呼ばれ、観客にごくごく近くで見てもらうマジック。

ステージはその名の通り、ステージに上がって大人数に見てもらうマジック。

サロンはクロースアップとステージの間のイメージです。

 

一口にマジックと言ってもその場面は様々で、それぞれに適したマジックがあります。

幼保こども園での先生が幼稚園でするマジックとして、一番最初に思い浮かぶのはクラスでの誕生会や園全体の発表会で演じるマジックではないでしょうか。

マジックのシチュエーションに当てはまめると誕生会マジックがサロン、発表会マジックがステージに当たります。

 

でもそれだけではありません。園児たちと生活場面を一緒に過ごす先生たち。

ひとつの活動から次の活動に移る時、子どもたちに5分ほど待ってもらう場面があります。

そんなときよく使われるのが絵本です。

 

待機時間に絵本を1冊2冊読みきかせをする。

絵本はとても楽しいですが、たまにはマジックを演じるのも楽しいかもしれません。

 

もしくは1人2人の園児と向かい合ってじっくり遊べる場面があるとき、そんなときはクロースアップ外力を発揮します。

子どものごく近くでその子のためだけに起こす魔法。

そんな場面ばごく限られているかもしれませんが、素敵な時間です。

 

保育士、幼稚園教諭向けマジック研修では、それぞれの場面に応じたマジックをお伝えしています。

【活動予告】私立幼稚園職員向け研修 6/5(水) 川西市

幼稚園教諭向け、マジック研修のご依頼をいただきました。

60分で先生のみなさんに子どもが喜ぶマジックをお伝えします。

ひとくちにマジックと言っても、演じる場面は様々です。

 

誕生会、発表会だけでなく、日常の保育の中でマジックで子どもを楽しませる機会はたくさんあるでしょう。

それぞれの場面に応じたマジックを3つ以上マスターしていただく予定。

マジックを見せてもらう子どもは楽しいです。

 

しかし、実はもっと楽しいのは演じる側の先生なんです。

子どもの驚く顔、マジシャン(先生)への尊敬の眼差しは格別です。

マジックを通しての子供との関わりを先生方の糧にしていただければ嬉しいです。

【ブログ】JK娘と鴨川で合流する奇跡〜娯楽が無限にある時代に〜

娯楽が無限にある時代。
個性も無限にある中で、娯楽×個性の解が偶然同じところに辿り着くのは奇跡だ。
しかし、その奇跡は起きた。JKの娘と偶然同じ娯楽に辿り着いたのだ。それも全く別のルートで。

僕は「万城目学」の小説のファンだった。
過去形なのは最近の新作は読んでいないから。
彼の書籍も数年前、引越し時の大処分で1冊を残して売ってしまった。

娘は漫才師「男性ブランコ」が推しだった。
男性ブランコのひとりが役者として出演している舞台を観に行った。
その舞台のタイトルは「鴨川ホルモー、ワンスモア」。

娘から舞台のタイトルを聞いて驚いた。
それこそが僕が唯一残している万城目学の小説「鴨川ホルモー」だったから。
娘は僕の本棚の隅にあった小さい文庫本の背表紙にまったく気づいてはいなかった。

まったく別々のルートで「鴨川ホルモー」にたどりついたのだ。
鴨川ホルモーは新人賞を獲った小説で、刊行当時は結構話題になっていた。
僕もその話題に乗って読んだクチ。

でも刊行された18年前はJK娘の生まれる一年前。
その舞台は面白かったらしく、娘も小説を読むという。
私は鴨川ホルモーの舞台となった京都出身です。

小説で描かれた(たぶん舞台でも)ロケーションはよく知っている場所。
娘も小さい時に行ったことある場所があるんですが、覚えていないんだとか。
娘と聖地巡礼をする時、それは起きるかもしれません。

この記事はちょっと万城目学の作品の文体を意識して書いてみました。
万城目学の小説は平々凡々な日常から摩訶不思議な世界に連れて行かれる。
18年の時を隔てて娘と娯楽が合流したことに喜ぶキモい素直なパパでした。

 

【ブログ】親にしがみついている初対面の幼児に振り向いて欲しい

親子あそび講座の会場で、だっこから降りない子がいた。

親の肩に顔を埋めてほどんと周りを見ようとしない。

親はあそびを楽しむ気まんまんで、最前列のマジックパパ正面に座って開始をおられる。

 

「ほらほら」って子どもの顔を前方、僕の方に向けようとする。

年齢を聞くと2歳になったところだそうで。

僕は「気が向いたらこっち向いてな」とその子に声をかけて講座を始めた。

 

僕の娘もこんな感じだった。初対面の人がいる見知らぬ場所に行くと僕の抱っこから降りない。

でもそれは時間がかかっているだけなのだ。

場所と人に慣れて安心するまでに時間を要するだけ。

 

子どもは大人よりも弱い。

大人は大きくて強い。そして自分の敵か味方かもわからない。

だから警戒して信頼できる親にしがみつく。

 

子どもには当然の生存戦略だ。

その子もしばらくすると親の膝に座った。後半には親の横立て遊びに参加しはじめた。

そして講座が終わる90分後にはひとりで前に来てマジックパパにタッチをしてくれた。

 

子ども好きとおっしゃる方はよくおられる。

その中になかなか子どもと打ち解けられない方がけっこういらっしゃる。

そういう方の行動を見るとほとんどがどんどん子どもに話しかけ、子どもに触ろうとされている。

 

子どもが初めての場所や初対面の大人に対応する準備ができていないうちに。

正体不明の初対面の相手に、そのつもりじゃない場所でぐいぐい営業されたりナンパされているようなもの。

子どもに信頼されるには、子どもの状態が整うのを待つこと。

 

待ってもそのタイミングは訪れないときもあるけれど、それはしようがない。

ナンパしてもほとんどの異性は振り向かない。

だけれども、子どもを待つことで信頼される方法はナンパよりもはるかに成功率が高いです。